日本のロック界を代表する矢沢永吉さんは、これまでの人生で二度の結婚を経験し、それぞれの妻との間で多くの試練と喜びを共有してきました。彼の音楽活動の背後には、家族の深い愛と支えがあり、その物語は波乱万丈でありながらも感動的です。
初婚:銀行員だったすみ子さんとの出会いと結婚
矢沢永吉さんは、1972年、22歳の時に最初の結婚を経験しました。お相手は、当時銀行員として働いていたすみ子さんです。二人はディスコ「グルッペ」で出会い、矢沢さんが一目惚れしたと伝えられています。出会ってからわずか2ヶ月で同棲を始め、同年中に結婚に至りました。当時、矢沢さんは駆け出しのミュージシャンで、経済的な余裕がなかったため、結婚式や指輪を用意することが難しかったといいます。そのため、矢沢さんのお母様がすみ子さんに結婚指輪を贈ったというエピソードも残っています。
すみ子さんとの家庭生活と離婚
結婚後、二人の間には3人の子供が誕生し、家庭を築いていきました。しかし、1989年、結婚から17年を経て離婚に至ります。離婚の背景には、矢沢さんの音楽活動の忙しさや、すみ子さんが「仕事を家庭に持ち込まないでほしい」と望んでいたことなどがあったとされています。また、矢沢さんは1985年に現在の妻であるマリアさんとの間に娘が生まれたこともあり、家庭環境が複雑になっていたようです。
再婚:モデルのマリアさんとの新たな生活
離婚から1年後の1990年、矢沢さんはモデルのマリアさんと再婚しました。マリアさんはアメリカ人とのクォーターで、美しい容姿と知性を兼ね備えた女性です。二人はアメリカ・カリフォルニア州のサンタバーバラで結婚式を挙げ、新たな生活をスタートさせました。マリアさんは矢沢さんの音楽活動を深く理解し、仕事の悩みや愚痴もすべて受け止め、時には的確なアドバイスをするなど、良きパートナーとして支えています。
巨額の借金とマリアさんの支え
1998年、矢沢さんは元側近による巨額の横領・詐欺事件に巻き込まれ、35億円もの借金を背負うことになりました。この困難な状況下で、マリアさんは「矢沢永吉が本気を出せば返せないお金じゃない」と励まし、矢沢さんを奮起させました。その結果、矢沢さんはライブ活動やテレビ出演などを精力的にこなし、わずか6年で借金を完済することができました。
現在の家族構成と子供たちの活躍
矢沢さんには、前妻すみ子さんとの間に3人、現妻マリアさんとの間に3人、合わせて6人の子供がいます。特に、マリアさんとの間に生まれた長女の矢沢洋子さんは、歌手として活躍しており、父親譲りの音楽センスで注目を集めています。また、他の子供たちもそれぞれの道で活躍しており、家族全員が矢沢さんを支えています。
このように、矢沢永吉さんの人生は二人の妻との出会いと支えによって彩られ、数々の困難を乗り越えてきました。現在も精力的に音楽活動を続ける矢沢さんの背後には、家族の深い愛と支えがあるのです。
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